石上クリニックについて


当院は現在オフィスビルの中にありますが、その歴史は、大正三年、先々代の祖父、石上敏
雄が北区堂島船大工町(現在の相互タクシーのある辺り)に石上醫院を開設したところから始
まります。

先々代は、淡路・郡家の出身で、船大工町の師匠の下に書生として来阪、苦学して現在の大
阪大学医学部の前身、大阪醫学校を卒業、当時まだ珍しかった食餌療法を船大工町で行い、
評判を聞いた患者さんが、遠く満州の地からも来院されたと聞いています。戦災のため医院を
焼失、戦後場所を北区堂島上一丁目に移し(現在バーボンストリートビルのある辺り)、昭和4
0年代まで診療を続けました。

当院の直接の元となりますのは、昭和38年、父・佳春が当時まだ珍しかったオフィスビルであ
った、新大ビル(現・新ダイビル)地下に開設しました石上診療所です。石上診療所は、ビル診
療所のはしりとして、当時多くの患者を抱え、また健診事業を個人診療所で大規模に行ったと
いう点でも新しい存在でした。

今回、私、石上佳孝が石上クリニックとして平成15年5月よりクリニックを継承、全面改装いた
しましたが、消化器専門クリニックとして、高度な医療を、基幹病院との連携を通じ職場になる
べく近い場所で行えることをモットーに診療を続けております。

石上醫院開設から約90年、時代は大きく移り変わりましたが、開業医に課せられる使命はそ
れほど変わってはおりません。その本質は、健康を通じて患者さんそれぞれの人生に関わり、
いかに有意義な人生を送っていただくか、それを患者さんとともに考えて行くのが、その本質と
考えております。今後ともよろしくお願い申し上げます。

石上クリニック 院長 石上佳孝

戻る
戻る